I-O DATA USL-5Pとは
USL-5Pは、
I-O DATA社の説明によると、
USBハードディスクをLANでつなごう!
「USL-5P」は、USBストレージをLANに接続するコンバーターです。
USB 2.0/1.1 ポートを5ポート搭載。USBハードディスクを、LAN経由で複数のパソコンから共有できます。前面USBポートにEasyDiskやデジカメなどのUSB機器をつないで、本体スイッチ操作だけでデータコピーを取ることもできます。
という機械です。もちろん、この頁ではそんな使いかたはしませんが。
USL-5P Hardware構成
- CPU
-
HD6417380 BP267V
Renesasの
SH4ですが、
web pageにはSH7380という型番は載っていません。
中身はSH7751R同等で、266MHz動作するようにした特注もの? のようです。
- RAM
-
HY57V561620CTP-7 x 2
256Mbit、最大143MHz駆動、16bit幅のSDRAMが2つです。SH4との接続は、32bit
幅、133MHzで、CS3空間(0x0c000000〜0x10000000)につながっています。
- Boot ROM
-
M29W400DB x 1
4MbitのFlashRomです。
- Storage
-
大抵の製品では、OSはon-boardのFlash ROMに入っているのですが、この
USL-5Pの良い所は、CompactFlashが載っている事。すなわ
ち、ROM writerなど無くても、CompactFlashの差し替えだけでOSを入れ換える
ことができます。標準では64MBのCompactFlashにLinux が入っています。これ
を2GBのCompactFlashにNetBSDをいれた物に替えます。
- NIC
-
Realtek RTL8139C+
数百円のNICに載っているカニさんマークの奴です。100Base-TXまでで、残念
ながらGigabit Ethernetではないです。SH4と32bit/33MHz PCIで接続されてい
ます。
- USB Host
-
uPD720101F1
NECのUSB-2.0 Host Controller。5 port全てにconnectorがついています。SH4
と32bit/33MHz PCI接続。
- Real Time Clock
-
RS5C313
RicohのRTC chip。SH4はRTC内蔵なのに、敢えて外付けで載せています。なぜ??
- 電源
-
5V 2.2AのAC adapter。最大消費電力で11W !!。CPU用の1.5VやPCIの3.3Vは基
板上に載っているDC-DC converterで作っているようです。
性能は?
文庫本ぐらいの小さな箱ですが、それなりの性能はでます。Windows 95がでた
当時のPCは、Pentium 133MHzに32MB RAM、1GB HDDぐらいのものでした。それ
と比べると、USL-5Pは概ね2倍ぐらいの性能が出ます。最新PCと比べなければ、
結構速い気がするでしょう?
消費電力は?
仕様表では最大消費電力は11Wとなっています。
計測技術研究所の
ワットチェッカー
で測定してみると、CPU使用率100%、USB機器は非接続という条件で約1Wでした。
USL-5Pの中身
ビスを1本取って、引っ張れば簡単に開きます。うまく開けないよという方は、
単に気合か度胸が足りません。
分解すると、写真のような基盤が出てきます。割と綺麗に実装されていて好感
が持てます。電池を除けば、消耗部品はケミコン1個だけで、それも105℃対応
品なので、長期間の連続使用をしても不安はないでしょう(我が家ではすでに2
年以上連続稼働中)。
SCIの接続
リチウム電池の脇にSCI用の穴が空いてます。Serial console無しでOSの入れ
かえをするのは少々厳しいので配線を引き出せるように改造しましょう。
この節、要追記。とりあえず、googleで"USL-5P シリアル"で検
索すれば線出しのやり方は分かるはず。
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