このサイトにあるOpenGLのサンプルを走らせるためには、以下のようなものが必要です。
まず、使っているシステムに、libGL.soとlibGLU.soがインストールされているか調べてください。BSDやLinuxの場合、XFree86 4.0以降であれば標準で含まれていますし、SGIのIRIXやSunのSolarisにも標準でインストールされているようです。
もし入っていないようなら、OpenGL互換ライブラリのMesaをインストールしてください。
次に、libglut.soがあるか確認します。無いようなら、別途インストールします。ソースはwww.opengl.orgのGLUT Specificationからダウンロードできます。バイナリ配布もいろいろなところで見かけるので、適当に探してみてください。BSDならport、Linuxならrpmやdebパッケージでの配布もあります。
なお、Mesaをインストールした場合は、一緒にglutライブラリもついていますので、別途インストールする必要はありません。
サンプルプログラムは、以下のようにしてビルドする事ができます。/usr/local/includeは、GL/gl.hやGL/glu.hのあるディレクトリ、/usr/local/libはlibGL.soなどが入っているディレクトリを指定します。
毎回このコマンドを打つのもめんどくさいと思うので、Makefileを書いてしまうのが楽だと思います。
OpelGLライブラリ(opengl32.dll)とGLUライブラリ(glu32.lib)はWindowsに標準で含まれます。また、開発に必要なヘッダやライブラリもVC++やBorlandC++に標準で含まれています。
ですので、別途インストールが必要なのはglutライブラリだけです。Windows用glutは、GLUT for Win32からダウンロードできます。
BorlandC++を使っている場合は、VC++用のglut32.libをそのまま読み込むことができないので、implibなどを使ってBorlandC++用のライブラリを作る必要があります。作り方は簡単で、以下のようにするだけです。
Windowsのプログラムでは(コンソールアプリケーションを除いて)、WinMain()
からプログラムの実行が始まります。一方でglutInit()
APIは、引数としてargc
とargv
を必要とします。そのため、WinMain()
の引数からargc
とargv
を作る必要があります。
その処理をするプログラムとして、winmain.cを作りました。sample01.cなどと一緒にコンパイル・リンクしてください。
VC++やBorlandC++の統合開発環境を使う場合は、リンク設定のところで、opengl32.lib,glu32.lib,glut32.libの3つを一緒にリンクするよう設定してください。
コマンドラインからビルドする場合、例えばBorland C++ コンパイラなら次のようにします。
MacOS X以降は、OpenGLは正式サポートされているようで、Apple Developer - OpenGLからいろいろな情報をとれるようです。Amiga、MS-DOS、OS/2あたりならMesaを使うことができます。
Fortran90やFortran95からOpenGLやglutを使う場合、f90glが役に立つでしょう。libGL,libGLU,libglutの機能をFortran90から使うことができます。